昨年度の本選考から増えている面接でよく振られる質問
高田 晃一2019年01月22日08時30分
先日、インターンシップ選考の面接官をしてきました。
100名くらいの就活生を面接してきましたよ。
こういった感じで私は、学生に対して就職活動の支援をしているのと同時に、企業に対して採用活動の支援も行っています。
よって、多くの企業の新卒採用における戦略や戦術を現場で知ることができるのです。
昨年度(2019年卒)の本選考から、この質問をする企業が格段に増えました。
先日のインターンシップ選考での面接においても「この質問をしてください」と企業の方から言われました。
その質問とは何か?
「先週の日曜日、何をしていましたか?」
私が就職活動をしていた十数年前の当時は「休みの日は何をしていますか?」という質問は多くありました。
しかし現在は、「先週の日曜日」と日付を指定して訊いてきます。
これにはどのような狙いがあるのでしょうか?
2つのパターンあります。
ひとつめ、これが多数派。
企業は日曜日のような休日でも、仕事のことを忘れないでいて欲しい、と考えています。
月曜日の午前中の生産性の低さといったら、もうシャレにならない、と企業の方は考えています。
よって、月曜日の午前中においても高い生産性を維持するために、日曜日のような休日は、自己研鑽の時間に充てて欲しい、と企業の方は考えているのです。
仕事に関する本を読みまくるとか、グロービスのような社外のセミナーに行ってみるとか、美術展に行って美意識を磨くとか、といったことです。
こういったことが学生のうちからできているのか、ということを確かめるために企業の方は、就活生であるあなたに質問をしてくるのです。
ここで「寝ていました」と答えてしまったら、即刻落ちますね。
この「寝ていました」は意外に多いため、企業の方はバッサリと落とすことができる、ということです。
ふたつめ、これは少数派。
これは、ひとつめのモノとは全く逆の内容です。
従業員が過労で倒れてしまうのは、企業にとって最も不幸なことです。
これを避けたい。
よって、休日である日曜日は全力で休んで、平日の疲れから回復させる行動を意図的に執って欲しいのです。
こういった意識を学生のうちから持っているのか、ということを確かめるために質問してくるのです。
疲労回復の専門書を読むとわかるのですが、ここでも「寝ていました」は即刻落ちます。
実はひたすら寝ているだけでは実は、疲労は完全に回復しないのですね。
詳細を述べませんが、どうしても知りたければ、専門書を読んでみてください。
ふたつ説明しましたが、あなたが受験しようとしている会社は、どちらのパターンなのでしょうか?
これをしっかり見極めることが大事です。
ひとつめのパターンの会社は、とにかくひたすら働かせる会社だということがわかります。
ふたつめのパターンの会社は、ワークライフバランスがしっかりしているのですが、勤務時間中の生産性を問われる厳しい会社だということがわかります。
どちらのパターンにせよ、「寝ていました」という回答は避けましょう。
それでは何と答えるのが、最適なのか?
ふたつのパターン、どちらとも企業の方を納得させられる回答は、「趣味に没頭していた」という回答です。