AIによるエントリーシート選考の攻略法
高田 晃一2019年01月01日08時00分
週刊東洋経済2018年12月1日号より。
この号ではAIが特集されています。
AIによって、私たちの生活がどのように変化するのか、ということを医療や教育、婚活などの切り口から解説されていました。
就職についての言及もされており、AIによる面接が解説されていました。
私は以前、AI面接を開発した会社から、かなり詳しい説明を受けたことがあります。
これをきっかけにして、AIと新卒の就活との関わり方を意識的に調査しています。
今回はAIによるエントリーシートの審査について、述べていきます。
エントリーシートで数千、数万と届き企業は総じて、約2日間で人間の目でエントリーシートを審査することは、ほぼ不可能です。
ここで登場するのはコンピュータとAIです。
エントリーシートのWEBフォームで入力されたデータをコンピュータで機械語化にして、AIで判断する、というものです。
これは本当に楽です。
人間が基準値を入力して、マウスをクリックして、何もせずにじっと待っていれば、それOKなのですから。
さらには、人間にはよくある見落としによる「漏れ」が絶対にない、というのも魅力です。
そこで本題。
AIによる審査で就活生の皆様は、どのようにエントリーシートを作成していけば良いのか?ということです。
これは簡単です。
結論から申せば、大学受験と変わりなく、「傾向と対策」です。
就活生であるあなたが志望している会社のエントリーシートの過去問を調査し、解析をします。
内定者のエントリーシートを公開しているWEBサイトもありますが、これも参考になりますね。
これによって、その会社が「どのようなお題を毎年出してきているのか?」「そのお題は、どんな意図で出題しているのか?」「それに対して私たちはどのように回答をすれば良いのか?」ということがわかります。
ここでわかってきたことを基にして、企業研究を行うことによって「どのようなことを書けば、その企業が喜ぶのか」ということもわかります。
前述の内定者のエントリーシートを公開しているWEBサイトを見れば、具体的にその内容が簡単にわかりますね。
ここでわかったことを、ご自身のエピソードを交えて述べれば、AIを導入したその会社のエントリーシートの選考は、簡単に通過します。
簡単に通過するのですが、簡単に落ちてしまうこともあります。
それは何か?
あなたが作成した文章の構成要素です。
AIは1文あたりの文字数や句読点の使い方、助詞の適切な使い方や文章全体の論理的な構成を人間よりも非常に厳しく正確に判定します。
全く隙がありません。
ここでミスをすると、いくら内容が良くても「そもそも日本語ができない人だ」と判定されて、即刻落ちます。
ここで落ちてしまうのは、非常にもったいない。
よって、文章作成の練習は必要です。
これを克服するのは、エントリーシートの過去問を使って、文章を作成する練習を積み重なることのみです。
あなたの志望する業界に属する企業の過去問をWEBで見つけて、文章を作成する練習をしましょう。
今から練習をすれば、来年3月の本選考には十分に間に合いますよ!
<参考WEBサイト>
エントリーシート過去問データベース
https://www.gosetsu.com/2020/entrysheet/
ソフトバンクが新卒の「ES選考」をAIに任せた理由
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/29/news011.html
リクルート、AIにエントリーシートを採点させる真の狙い
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1809/20/news074.html
新卒採用にAI導入進む 住友生命はES分析、入社後も追跡し人事戦略に生かす
https://www.sankei.com/economy/news/180302/ecn1803020007-n1.html