服を売る会社よりも服を作る会社の方が優良企業であることが多いよ
高田 晃一2019年09月03日08時00分
8月28日付け日経産業新聞の8面より。
YKKとJUKIが共同開発で、1回ミシンをかけるだけでファスナー縫製ができてしまう仕組みを作りました。
通常、布地にファスナーを縫製する場合、ミシンを2回かけます。
しかし、この記事では表面の1回だけで縫製できてしまう、というものです。
これはもしかしたら、世界的革命になる可能性があります。
今後の動きを注視していきたいです。
実は工業用ミシンやファスナーといったファッションに関わる機械において日本の会社は、世界的シェアを獲っているのです。
ファッションについての会社に行きたい人は総じて、ユニクロとか蝶理とかに行きますね。
しかし、記事にあるミシンのJUKIとかファスナーのYKKとかは、世界中のあらゆるファッションブランドで仕事ができます。
ここが良い。
さらには総じて給料も高い。
ファッションについての仕事を志望する就活生は、ファッションブランドだけではなく、服を作る機械の会社も是非、調べると良いです。
こういった感じで製品そのものではなく、その製品の原料を作っている会社や卸している会社、原料から製品を作る機械を作る会社、というのは就活において競争倍率の低い、さらには相対的に給料も高い優良企業に該当する会社が結構多いのです。
例としてファッション業界を挙げましたが、食品業界も該当します。
例えば以前に紹介したチョコレートについての会社。
BtoCでチョコレートを作っている会社は有名なところでは、明治、森永製菓、ロッテ、江崎グリコなどといったところですが、こういった会社に原料を卸している会社だったり、チョコレートを作る機械を製造する会社だったりの方が、その後の社会人生活が楽しいものになる可能性が非常に大きい。
例えば、ロッテに入社したとしたら、扱える商品はロッテで作ったもののみです。
しかし、例えばチョコレートの原料を扱う会社でしたら、そのまた上の段階ですので、ロッテとも明治とも江崎グリコなどとも、いろいろな会社と仕事ができますし、業界の事情が俯瞰してわかります。
よって、ある種の優越感に浸れる、という心理的な作用もあります。
今回はわかりやすいところで、ファッションと食べ物(特にチョコレート)を挙げました。
あなたが今の時点で志望している会社がBtoCであったり、業界では末端にあたる商品を扱う会社であったりだとしたら、抽象度をひとつかふたつあげて上げて、そういった会社をまとめて扱う商品や機械を扱う会社を調べてみましょう。
あなたの就職活動の満足度が格段に上がりますよ。