内定を獲得した会社に対して「この会社で本当に良いのか?」と思ってしまう理由
高田 晃一2019年06月25日08時00分
先日に弊社で行った講座に参加された学部4年生の方から私に来た相談です。
この方は既に2社から内定を獲得しています。
しかし、まだ就職活動を行っています。
なぜか?
内定を獲得した会社に不安があり、それを払拭させるようなもっと良い会社があるのではないか、と考えているために就職活動をまだ行っているのです。
ここでの問題は、内定を獲得しているのに就職活動を行っていること。
そこから考えて、そもそもどうして内定を獲得しているのに就職活動を続けよう、というモチベーションが起こるのか?ということです。
この原因は結婚の前に起きる「マリッジブルー」と同じことです。
結婚する前に「本当にこの人で良いのだろうか?」とメンタルが病むほど悩んでしまうことです。
これと同じことが起きています。
学生が「本当にこの会社で良いのだろうか?」と悩みこんでしまうのです?
どうして悩みこんでしまうのでしょうか?
これは脳の性質に因るものです。
就職活動をしている真っ只中の学生の脳の中は、就職活動でいっぱいになります。
時間が経って内定を獲得します。
そして、内定承諾書を提出し、就職活動が終わります。
そうしますと、就職活動でいっぱいだった脳がポッカリ空きます。
この空いたところに狙って侵略するのです。
「本当にこの会社で良いのだろうか?」と。
その脳内を侵略するスピードは結構早い。
このため、マリッジブルーのような症状を起こし、就職活動を続けてしまう、という事態が起きるのです。
この解決策は簡単です。
こういった脳のメカニズムを説明しまして、就活生の本人に、「脳の機能にだまされていたんだ」と気付かせます。
そして、既に内定を獲得した会社に入社を決めることなのです。
脳の機能があなたの就職活動を妨害することもときどきあるのですよ。
ここのところは気をつけましょう。
補足として、この記事を読んでいる方が、企業の方の場合に対しての対応策も述べます。
企業側の皆様はこのマリッジブルーを防がなければなりません。
どうすれば良いのか?
これも簡単です。
内定者ごとに担当のリクルーターを付けることです。
リクルーターが割合頻繁に連絡を取ったり、実際に会ったりしましょう。
そうすることによって、「本当にこの会社で良いのだろうか?」と思わせる隙がなくなります。
その結果、内定辞退を防ぐことができるのです。
内定を与える前にリクルーターを付けることは多いのですが、内定を与えた後にリクルーターを付けることはほとんどありません。
よって、内定辞退が起きるのですね。
この文章を読まれている企業の方は是非、内定を与えた後の学生に対して、担当のリクルーターを付けましょう。
重要なので2度述べますが、脳の機能があなたの就職活動を妨害することもあるので、ここのところは知識を付けて気をつけましょう!