面接で「入社後にやりたいこと」を訊いて企業は何を判断しているのか?
高田 晃一2020年06月16日07時30分
本日(2020年6月16日)の読売新聞19面より。
就活生の質問に識者が回答しています。
この識者の回答がズレていて、就活生に誤解を与える内容です。
この識者の方は多分、新卒採用をやったことがない。
ないためにズレた回答をしたのだと思います。
改めて、150社以上の新卒採用を支援してきている私が回答をします。
記事のとおり、面接で「入社後にやりたいこと」を頻繁に訊かれます。
確かに入社して配属されてもいないのに入社後のプランを訊いても、その通りになるとは絶対にありません。
よって、就活生目線では絵空事を話しているに過ぎないのですが、面接官は実は、下の2つを試しているのです。
(1)「弊社を正確に理解しているのか」と、企業研究を間違いなく行っていることを確認している
(2)社内でやりたいこととその理由の内容から、内定辞退のリスクを探っている
(1)について。
就活生が発言した事業と職種が、自社で力を入れている事業に該当しており、多数ある事業を理解した前提でその事業を選択していて、その中で自己分析した結果、最も力を発揮できると考えた職種を正確に選択できていることが試されています。
よって、その会社がそれほど力を入れていない事業を選んだり、新卒で入社してすぐに配属されることはない職種を選んだりして面接で話すと、「この学生はわかっていない」と即刻落ちます。
(2)について。
わかりやすい例ですと、「御社の社長になりたい」と話すと、「この人は内定を出したら辞退しない。さらには入社したら猛烈に働いてくれる」と判断して、かなり高い確率で内定をいただけます。
逆に「与えられた仕事を邁進したいです」と近視眼的で主体的でない回答とか、「人事をやりたい」と非生産部門の回答とかをしますと、即刻落ちます。
「御社の社長になりたい」とは、社長になるまで長い期間が懸かりますね。
そのような感じで回答の内容が長い期間に亘る内容ですと、企業は内定辞退のリスクが少ないと判断されやすいのです。
さらに(1)の内容と相俟って、年相応にステップアップしていくものですと、就活生であるあなたが内定をいただける確率が格段に高くなります。
以上の2点です。
よって、まずは企業研究を行いましょう。
あなたが受験する会社はどのようなビジネスモデルで、何の事業に力を入れているのかを探ります。
できれば、その会社の社長さんや役員の方々が、入社してからその地位に就くまでのプロセスを探ることができれば最適です。
それで自己分析を行い、力を入れている事業で就活生であるあなたがさらに売上げの向上に貢献できる理由を紙に書いて文字にできるようにします。
そして、社長さんや役員の方が入社してからその地位に就くまでのプロセスを元ネタにして、40年くらいある会社員人生でどのようにして、受験する会社に年相応に貢献しつづけるのか。
これを300字くらいで話せるようにしましょう。
これができれば、完璧です。
是非、練習して、実践しましょう。
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