2021年卒も2022年卒もエントリーシート選考はますます厳しくなっているよ
高田 晃一2020年06月09日07時30分
私は就活支援とともに採用支援の仕事もしています。
直近の2週間では、4社のエントリーシート選考の審査をしてきました。
内訳は2021年卒採用の本選考が2社、2022年卒向けインターンシップ選考が2社です。
まず、2021年卒採用について。
これは前年度よりエントリーシート選考が厳しくなっています。
どのように厳しいのか?
2つあります。
ひとつめは、選考を通過させる人数を減らしているため、厳しくなっているためです。
何が起きているのか?
面接を担当する予定だった人事部以外の社員の方が、新型コロナウイルスの影響で現場対応しなくてはならなくなり、面接を行うことができなくなったのです。
面接を担当できる社員の方が減りますと、1日で面接できる就活生の数が減ります。
よって、面接に呼べる就活生の数が減る。
その結果、エントリーシート選考を通過させる人数が少なくなり、選考が厳しくなるのです。
ふたつめは、WEB会社説明会です。
これまでのリアルの場での会社説明会は、会場のスペースに限界があるため、出席できる人数に限りがありました。
しかし、WEB会社説明会は、サーバーがしっかりしていれば、人数無制限で参加できます。
さらには、地理的な制約が全くないため、東京に本社があったとしても、北見工業大学や琉球大学といった地方の就活生も交通費ゼロで参加できます。
よって、特に就活生に人気のある企業は、自社のWEB会社説明会で空前絶後の記録的な参加者数を叩き出し、そのままエントリーシートの提出に繋がっています。
昨年よりもエントリーシートの提出数が多くなり、前述の理由より、通過させる人数が減っているため、選考が厳しくなっているのです。
その反面、選考をする私から見ますと、選考の作業自体は非常にラクになっています。
どうしてか?
ワンキャリアとユニスタイルなどが、エントリーシートの文章例を公開しているお陰です。
公開しているサイトの文章例を丸々、もしくは中途半端に盗用している文章が非常に多いのです。
よって、題意に沿っていない文章や、日本語が破綻していて何が言いたいのかが全くわからない文章が非常に多い。
とにかく多い。
これらのエントリーシートは即刻落とします。
それで残ったモノは、企業が通したいと考えている数に大体一致しますので、それでOKになるのです。
よって、ワンキャリアやユニスタイルなどで公開している文章も良いのですが、
「どうしてこの文章は選考を通過したのか」
「この文章はどのような論理的な構造をしているのか」
「その構造を私自身のエピソードに応用するためにはどんな文章表現をすれば良いのか」
と、以上の3点を文章例を見ながらしっかり考えないと、支離滅裂な文章をエントリーシートで書いてしまいます。
これは2022年卒も同様です。
某有名大手企業のインターンシップのエントリーシート選考をしたとき、2021年卒採用よりもひどすぎる文章で「初めて書いたのだろうな」と感じさせるエントリーシートがたくさんありました。
基本的にエントリーシートは自身で書いたら、誰かに見てもらいましょう。
あなたが通う学校のキャリアセンターの職員の方とか、ジョブカフェの方とか、若者サポートステーションの方とかです。
私も就活生が書いたエントリーシートを見たり、相談に乗ったり、添削したりしています。
インターンシップ選考で提出されるエントリーシートのひどさは毎年恒例なのですが、本選考はもっと気をつけないといけない。
2022年卒採用は、2021年卒採用よりも採用予定人数を減らす企業が増えるため、就活全体が厳しくなります。
特にSPI選考とエントリーシート選考が厳しくなります。
しかし、この2つは適切に企業を選択し、自身で正しい努力すれば、1社も落ちない全社通過を実現することができます。
エントリーシートにおいては、私の相談を受けたお客様の多くは、全社通過ができています。
2021年卒も2022年卒も、2020年卒よりも高いクオリティのエントリーシートを企業が求めています。
正しい努力を行い、あなたが志望する企業の意に沿ったエントリーシートを作ることができるようにしましょう。
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