しくじらないための就活

エントリーシートや面接で自信があることをアピールする方法

高田 晃一2020年02月11日09時00分

自信が伝わる書き方や話し方のひとつをご紹介します。

一般的にコミュニケーションの目的は、相手にこちらの意図や気持ちを含めて「伝えたいこと」がきちんと「伝わること」と言えます。

特に面接といった短時間のコミュニケーションでは、意図や気持ちを伝えることが難しくなります。

学生だけでなく面接官も緊張していますから。(この視点は意外に重要)

したがって特に短時間のコミュニケーションで意識すべきポイントはひとつ。

何よりも「わかりやすさ」なのです。

例えば、次の二つの文章のうちどちらがわかりやすいと感じますか?

A.私がこのレポート書こうと思い立ったのは、5年程前から、広告会社の現場と人事という異なる二つのセクションの経験を踏まえ、何らかの形で社会貢献、ゆくゆくは何らかの新たな事業をしてみたいと思っていたことがきっかけでした。そもそも・・・

B.私がこのレポートをはじめて書こうと思い立ったのは5年ほど前のことです。自分が経験したことを社会の役に立つことに加工できないかと思い始めました。そこで、自分の経験を振り返った時、人事での採用や研修業務を通じた人材育成という領域が浮かび上がってきました。この観点で・・

どちらがわかりやすいと感じましたか? あまり変わりませんか?

Bの方がわかりやすいと感じませんでしたか?

なぜか?

ポイントは下の2つ。

・冒頭に結論を述べている
・一分が短い(接続詞や修飾語が少ない)

これは、面接だけでなく、会社に入った後の社内でのコミュニケーション全般に言えることですが、意識すべきことは「結論を簡潔にまとめ、冒頭で伝えること」です。

結論を簡潔にまとめるためには、「何をいいたいのか?何をいうのか?」などのWHAT を明確にしなくてはいけません。

そのためには余計なものを削ることが必要であり、優先順位を論理的に考えながら、その順位が低いものを捨てるか、あとにするか、の決断が求められます。

したがってメッセージをシンプルに伝えることを意識するだけで、論理思考力や決断力が鍛えられるのです。

この訓練を繰り返すことでコミュニケーションスキルが次第に高まり、最終的に大きな自信が持てるようになります。

なぜなら、対人コミュニケーションはその人らしさや人間性、性格など人としての総合力が問われる領域といえるため、コミュニケーションが上手くいったと実感することが、自然に自信として蓄積されるためです。

今後何かを話し始めるときは、短時間でいいのでまずは「何を話すのか?」をシンプ
ルな構造で考えることを意識してみてください。

日常生活の電話やメール、さまざまなやりとりで簡単に実践できるはずです。

特に、大学の授業やゼミでのディスカッションなどでもトレーニングができます。

最初は失敗することがあるかと思いますが、はじめからできる人などほとんどいません。

できるようになるまで臆せずチャレンジしてみてください。

それができたら、面接は百戦百勝ですよ!

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