「どの業界が自分に合っているのかがわからない」という相談に答えました
高田 晃一2019年04月16日07時30分
先日、私に学部4年生より相談が来ました。
「どの業界が自分に合っているのかがわからない」という相談です。
毎年恒例のお悩みです。
回答しましたよ。
このときの回答が今回の記事です。
この回答に関して、最初に述べるとても重要なことは「自分がどの業界に合うのか、ということは20代前半で絶対にわからない」ということです。
大手就活支援会社が喧伝しているからでしょうか、志望業界をガッチリと決めないと就活をしてはいけない雰囲気が、私が就活をしていた時代からあります。
これがおかしい。
社会人経験も仕事についての知識も全くない20代前半の人に「業界を決めろ!」というのは、無理な話しです。
ここの箇所は考えるのを止めましょう。
その前提で再度、業界を選びます。
「どの業界が自分に合っているのかがわからない」ということは、裏を返すと「どの業界でもOK」ということです。
よって、ご自身の学部学科ではあり得ない業界を意識的に見ましょう。
「どの業界が自分に合っているのかがわからない」と言っている方の多くは、「じゃあ、具体的にどの業界を見てきたの?」と訊くと、多くても4業界です。
たった4つですよ。
日本標準産業分類の中分類を見ますと、紹介されている業種の数は99もあります。
99のうちのたった4つですので、可能性はたくさんあるのです。
その可能性を意識的にひとつひとつ見てみましょう。
それで具体的にはどの業界を調べれば良いのか?
あなたが文系の方でしたら、理系の業界を見ましょう。
たとえば製造業とか農業です。
私は製造業に在籍していた経験があるためによくわかるのですが、理系の会社は文系の学生を採用することに、とても困っています。
なぜなら、文系の方に対する知名度が全くないためです。
具体例を示します。
埼玉県にある某電機メーカーは、その分野で国内首位のシェアを獲っています。
それゆえ、電気電子関係の学科の学生は皆、その会社を知っています。
よって、電気電子関係の学科の学生が殺到します。
しかし、この会社は営業職や事務職も募集しています。
電気電子関係の学科の学生を事務職に就かせることは絶対にできません。
よって、文系学生が必要となってくるのです。
文系学生であるあなたはここに目を向けるのです。
その会社は理系の倍率は60倍くらいでしたが、文系の倍率は1倍を切っていました。
大きなチャンスですね。理系の会社でいくつかは文系採用の競争倍率が圧倒的に低い会社があるのです。
これは世間で言う有名大手でも有り得ます。
「どの業界が自分に合っているのかがわからない」という悩みが起きる原因の最たるものは、面接で落ちまくっているためでもあります。
この解決策として、文系の方でしたら、意識的に理系の会社を受けてみることをオススメします。
さぁ、早速実践してみましょう。