合説どっとこむ編集長コラム「就職力は面接力」

大将は石田三成だったんだ!

兵頭 秀一2017年02月01日01時50分

就職活動とは関ヶ原の戦いにおける東軍、西軍の選択のようです。今後の人生を左右する闘い。どちらを選ぶか=どの会社を選ぶか。それによって一方は「お家崩壊」もう一方はその後数百年に亘る「平和と繁栄」へ。

徳川に付くという選択、石田(豊臣)に付くという選択のどちらが合理的か、そして安全か。それは神のみぞ知ることでありました。どちらが勝っても不思議はなかったきわどい戦いでした。事前に勝者の予想は誰もできなかったのです。

将来、何十年も安泰だと言える会社はどうやったらわかるか、という質問を就活生の方からいただきました。企業研究、業界研究というアカデミックな切り口から何十年も安泰だと言える会社を断定することは不可能と言ってよいでしょう。

ではどうやって就職先企業を決めるのか。

その判断の軸は大将であり、この大将に付いていくと決めた以上例え命を落としても我が人生に悔いなし!と思える選択が結局のところもっとも合理的な選択なのではないでしょうか。そんな生きざまを描いて多くの視聴者の感動を誘い話題を振りまいたのが昨年の大河ドラマ「真田丸」でした。

ところが、、、

面接の段階まで来て社長の名前を知らない、という就活生のなんと多いこと。これは就活生も問題ですが、説明会を開催する採用担当にも大きな責任がありますよね。

内定式とか入社式といった戦いの火ぶたが切って落とされたその段階で「ああそうなんだ、私の選んだ大将は石田三成さんだったんだね」なんて無茶苦茶な話です。

3年で30%の新卒が辞めてしまうという社会問題の原因はこんなところにもあるのです。



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